与えるものがあるのが幸福

質問した人: ID非公開 緊急度: なるべく早めに 回答件数:2 投稿日時 : 2005/ 1/17 01:34:16
敗戦からサンフランシスコ条約か何かで日本が独立を回復するまでの数年間、日本はGHQの統治下にあったことになります。
だとするならば、その間の国としての責任は全てGHQもしくはアメリカに求められるべきものではないでしょうか?

投稿日時 : 2005/ 1/17 02:50:27 回答番号 : 10319469
「日本の復興は…立法家としてのマッカーサーと執行者としての吉田茂のみごとなパートナーシップを通じて成就された」と、ニクソンは『指導者とは』で述べています。方針を定め、実現する手段はまかせるという間接統治では施政の功績も責任も相半ばするのではないでしょうか。
平和憲法」を楯にとって朝鮮戦争への直接参加を拒んだのは吉田茂のポイントかもしれません。しかしその後「憲法改正」あるいは「再制定」を怠ったことは「実質改憲」を余儀なくされることで「空文化」を招き、現在の「軍備放棄を明言しながらイラクに軍隊を派遣する」という異常事態となっているわけです。

タイトル リチャード・ニクソン『指導者とは』
原書には「現代世界を作った人々の横顔と回想」という副題があるそうです。
不測の事態で辞任したニクソンですが、その後の著作やアドバイスの活動で「名誉を回復した」というのが米国での見方らしく葬儀の際NY証券取引所が休日になったのも記憶に新しいところ。

教祖=カリスマの一言一句に解釈をほどこし矛盾のないシステムにしようと腐心する人よりも、国政という大きな責任を担い、できるかぎり努力した人に関心があります。「宗教」とは弟子が作るものかも知れません。
日本の政治家が尊敬する政治家というとケネディリンカーン、英国サッチャーなどをあげる人が大部分ですが、大衆に愛されたケネディが始めたベトナム戦争を終わらせたのも、米中復交をなしとげたのもリベラルに憎まれたニクソンでした。
「人間の行動は理性的なものではない」「人間は集団としてはより一層不合理に動く」ので
大衆政治家の国を誤らせることは小泉人気のあとの現在の財政危機で明白でしょう。