升田なくて何が日本の将棋かな(やはり「常識」で判断するしかないだ

将棋の話題が多い。「将棋」でDBを「全文検索」してみたところ「28件」あったし、まだDB化していないメールもあるから5%近いのではないか。(なんとなく5%が常識の範囲内でないかと思う、TVのCMも5%のはずだもんね)創価学会関連の掲示板の書き込み見ていると、信心賛美でなあなあでやっているのにアンチ創価が荒らしに来ることも書き込み制限しない限り必然だが、アンチ創価ともいえない真摯な問題提起、事実指摘に私が見ても無恥な学会員が質問に質問で返したりして荒らすことも多い。発言者の立場を確かめないと答えようのない質問もあるだろうが、批判に呪詛で応じるのは見苦しかったりする。じつは昨夜、「人間革命批判」のスレッドが面白くて600件ほど読み、午前3時半にまだ半分しかならなかったがやむなく寝たが、その中にあった「信仰とは自ら選ぶマインドコントロール」というのは至言とは思うし、スレッド立てたyuriko氏は在米の法華講創価学会と「伝統」に拠って対立する大石寺派)の人で、そこに乱入したのがSGIなるハンドルネームのキレイ事でない(ある人が「まるでプロジェクトX」と言った)池田青年部が戸田没後の創価学会の主導権を握る裏面史。異様に詳しいが、真偽は何とも言えません。その件でも他のことでも知らないことが多い。多すぎる。ここでも他でも闇雲に罵倒したり、小さなミスにこだわったりは眠たい。やはり「常識」で判断するしかないだろう。創価学会の歴史について戦後史と絡めた視点から見ると戸田先生の会長就任は昭和26年で、朝鮮戦争と日本再軍備の危機感あふれる世相だったなどと「勉強しなくちゃ」と思うのだが、文藝春秋新年号の「特別企画・父が子に教える昭和史戦後篇」を読んでいると(娘に聞かれたときのために予習はしておかないといけない)知らなかったことばかりで、読み進むのがしんどくなり、(歴史のことは自分で経験したとかある目的で調べるとかで、ある程度わきまえているというのでないと
今日のタイトルは文藝春秋新年号、が特別企画の目次と回答(イメージ)でも書いとく。
1.日本は無条件降伏したのか?       ▲
2.満州引き揚げでどんな体験をしたのか?  ■
3.シベリヤ抑留者は捕虜なのか?      ×
4.北方領土はなぜソ連に奪われた?     ■
5.昭和天皇マッカーサーに何と言ったか? ◇
6.「人間宣言天皇の真意は?       ◇
7.闇市はどうしてできた?         ◆
8.皇族と華族は戦後没落した?       ×
9.預金封鎖はなぜ実行された?       ◎
10.日本国憲法は押し付けか?       ○
11.民主主義は占領軍がもたらした?   No it isn't!Remenber 大正デモクラシー
12.東京裁判で何が裁かれたか?      報復と非軍事化が目的(昭和天皇だけが、元首の大権を冒した軍人の罪が不問なのにこだわっておられ、こうした軍人や政治家に官位を与える書類などが回ってくると露骨に「この男は大丈夫か?」と問うたとか)
13.若者が共産党に魅かれた理由は?(回答者;渡邉恒雄)(中略)
18.宰相・吉田茂は本当に偉大か?(回答者;福田和也)「着地に失敗」
19.自民党は何のために誕生した?(回答者;松野頼三)ズバリ「自主憲法の制定」
22.「昭和の妖怪」岸信介は悪者か?
24.戦後はいつ終わったのか?

将棋記者・大崎善生の連載コラムより。「日本の将棋」という言い方に誇りが感じられる。羅列されてもなかなか頭に入るものではない)(貴女に教えようという訳でわけではないが、自分なりに要約できなければ知ったことにはならない)「飛車よりでっかい駒はない」から将棋では驚きの範疇も不快ではない「盤外=アナログのことは二次的」であるミクロコスモスの将棋の話題に件名を転じたのだ日本独自のものは将棋に限らないが、日本は9×9、敵味方40枚の駒で目もくらむような複雑怪奇、豪華絢爛な文化を創り上げた。すなわち、そのせまい盤面に信じられないほどの思考量を投入して、しかも「先手必勝」とか、基本的に有利な戦法という法則性さえ見いだせない混沌とした世界。平安時代にはもっと広い盤、多くの駒を使う「大将棋」「中将棋」があったのだが、遊ぶのに時間もかかるし終盤退屈なので廃れた。いまの日本将棋の終盤の切迫感、それが長手順続くことは他国の将棋に例がないのではないか?将棋指しはおおむね稚気満々、卑怯とか姑息とかと反対の性格(その点、囲碁は劣るともいえるし大人だともいえる)だから愛されるのは当然だが、そのなかでも升田幸三の将棋の独創性、創造力、個性の強さはきわだっていた。(悪い点は威張りすぎること、一種の芸術家だから自信過剰は仕方ない)。『月下の棋士』でも桝本光三とかいう名で出てくるが実際の方がもっと破天荒。チェスのグランドマスターも尊敬されるけど、チェスで生活している人は少ない。金払ってまでチェスが強くなりたい人が多くないので、本を書いて売るのが関の山。なさけないことにIBMコンピュータのコーチとしてカスパロフを負かすのに貢献したのもアメリカの準チャンピオンのような人。カスパロフは歴史を通じてのチャンピオンではないかと尊敬されているが、コンピュータ、ディープブルーとの対戦でわざと損な作戦を採ったのは定跡を外すつもりだったのか一つの謎とされている。将棋指しの尊敬されるのは親交した梅原龍三郎画伯や政治家の関連した遺品が数あるのでわかるという。「JFケネディの大統領就任挨拶状」は政治家が尊敬した関係か。(ある日別の対局の対戦相手が高価なネクタイをしているのを自慢したら、フンと笑った。値段の付けようのない梅原龍三郎手描きの画入りネクタイをしていたという)
件名はその升田の遺品の中でもっとも感心したという、晩年愛用したとされる湯呑みに書かれた名文句。熱狂的ファンが贈ったのだが、この文句が似合うのは升田以外にないだろう。自他共に許す実力と芸術性の自負。