未開発の資源は「人の心」

優勝の可能性が残っている段階で、巨人戦視聴率「5%」にも低下したのですから、
オリンピックが済んでも消化試合に等しいカードでは「公明党の支持率」に近くなるかも?(自虐的)

’96年の大統領選でミハイル・ゴルバチョフは1.5%を獲得した。これは150万人に当たる。
当否は別として、エストニアの民衆の中に入って「連邦から離れてどうなる」
と懸命に説得したのは事実。
人民の意志に従い、みずから権力を放棄したのに等しい形で
共産主義の放棄を許したのは真実。

NHKの人気深夜ラジオ番組「ラジオ深夜便」も聴取率1.6%ですから200万人が聞いている計算になります。
「久しぶりにきれいな日本語を聞きました」と便りを寄せる人が多いそうですが、
ラジオ放送は’70年には1分間に350字だった読み上げ速度が、最近は450字で
発音も母音省略が多くなっているのに棹さして
「ゆっくり」「騒がしくなく」を心がけているだけ。
音楽が「天気予報」などで中断すると、かならず最初からまたかけるのも好評だそうです。

ということで、3%も公明党に支持があれば数百万の味方があるのだから凄いこと。

「天動説で良い、支障ない」と放言する僧侶のような一事に徹した人を尊ぶ日本の伝統から離れた南方熊楠はともかく、本屋の宣伝文句としても
エディターにすぎないと思われる立花隆松岡正剛までも「知の巨人」というなら、「巨人も背が低くなったもんだ」。

さて立花隆のインタビューによると
京大の教養課程・物理でさえ、惑星の運行を言うと「それは地学だ」、
周期表を言うと「それは化学だ」、デカルトは「『我思う…』の人だから倫理だ」と
知識が一体にならない学生が多いそうですが、それでも理系はマシで
文系の科学オンチは目に余るものがある。
昔に比べて学習しなければならないことが多いのはわかるが、
社会の常識の形成に欠けないか。
世論形成に(昔と比べて)多大の影響を持つ
マスコミ人に入試に数学のない早稲田出身が多いからでしょうか。

戸田先生の「原爆使用者は死刑」宣言は有名だが、自爆テロが横行しては死刑になっても使うこともありうるとしか思えない。
ポツダム宣言受諾を決めた最後の御前会議の参加者はほとんど死刑になった。
ケネディ大統領が007シリーズを愛読していると聞いて作家フレミング
大統領がもっと有意義な本を読むことを望むといったものだけど。
007号シリーズ第3作『ムーンレイカー』は、
退役軍人で億万長者の上に、祖国に防衛上で偉大な貢献を(自らの負担でミサイ
ル寄贈)
しようとしているドラッケンなる人物がブリッジで勝ちすぎると始まる。
「英国紳士に、絶対に許されない悪徳は一つしかない。カードでの不正だ」
(中略)
ドラッケンはなんとドイツの撹乱要員で、英国軍の軍服を着て人事不省になった
ところを
連合軍に収容され、口がきけるとみなされるまでに
自分の経歴をすっかりでっちあげて戦後も英国人になりすまし、
祖国の復讐の機会を待っていたのだ!
核を英国の本土上に落として復讐し、みずからは観測用の潜水艦で南米に逃れる
計画。
007号=ジェイムズ・ボンドとボンドガールはミサイルうち上げの排気口に
置きざりにされるが、からくも脱出した。
ボンドは、いいことを思いつく。
「ミサイルの真下でタバコに火をつけよう、
漏れた燃料に引火して、ひとたまりもなく爆発して
木っぱ微塵に出来る。」
「あなた、それはだめよ」彼女は言った「ジャイロを調整し直して北海に落ちるようにするわ」
主人公の助かるために?ドラッケンの潜水艦をミサイルは直撃したが
ついでにオランダでは突然の津波で200人以上死んだという。
小説ながら、最初の計画の方がよろしかったのでは?

「ひとは正しいことを指摘されると腹立つもの。」
「アイデアは多く歴史を学ぶことから生まれる。」
鷲田小彌太『論理をつける』より。
上の著者は「近年の政治家が小粒になったのではなく、
国民の政治意識が向上したために相対的に小さく見える」
という持論。そうだとすると、政治家に高度な長期的判断を要求するのはないも
のねだり。
大衆が、「マスコミの論調に迎合してないか」考えねばならない。
主権者の責任は重い。教養と人格を持つのが不可能なら、せめて愛国心だけは持たないと。

田中秀征は「新しい日本の進路を設定すること、と
政治行政経済の構造を一新する社会システムの抜本改革」
と言う課題にまともに取り組まず
「政治改革に名を借りた選挙制度の改革、定数不均衡は存置
思想信条を度外視した政党の集合離散」という遊戯にふけり、
憲法問題は第三のバイパスになりかねない
政治家や政党が容易に真剣になれるテーマだから」
と言っています。
公明党を与党から切り離すためならやる価値はある?

中学生が「将来どういう職業に就きたいか」アンケート
日本、1位「公務員」
2位「アルバイト」(まさかと思うがby日本青少年研究所だそうです)
3位「スポーツ選手」
アメリ
1位「スポーツ選手」「公務員」
2位「医師」
3位「商店経営」
チャイナ
1位「弁護士、裁判官」(あちらの国では儲かるんでしょうか)
2位「マスコミ、(タレント含む)」
3位「先端技術者」

高校生では
日本の1位「公務員」でかわりないが、
アメリカの1位は「商店経営」
2位「会社管理者」
3位「アーティスト」
チャイナ
1位「会社経営者」
2位「弁護士、裁判官」(儲かるのが確信されるのでしょうか)
3位「マスコミ、(タレント含む)」

公務員が多すぎると
税金を払うもの、が不足するような気がするが
いざというとき「国を守る」ためには、彼等を兵士に転用すればいいか。

曽野綾子の『レバノンの格言集』より。
(最近発売された『アラブの格言集』と同一か不明)

敵の敵は味方
「賢い敵は、ばかな友人よりいい」
「アラブ(遊牧民)は必ず戻ってくる」

「お前の矜持を保て。そうすればお前は自分を発見する」
「偉大な人のことを思うことは偉大なことだ」
「こども時代にしつけることは岩に彫り込むようなものだ」
「こどもに欠点があれば親の責任だ」

「政府が替わる時にはアタマを使え」

「性急は悪魔から来る、慎重さは神から来る」

「運命の前には、用心もその価値を失う」

「大きな困難の時には、友も兄弟もない」
「お前も俺もパンを持っている。なにを羨むのか?」(神の与えたもうた日々の
糧で満足せよの意)

「大きなビジネスのチャンスには、お前の犬も殺せ」
(犬の肉が高く売れるの意)

「怒っている男は狂人」
(わたしが狂っているとしたら、怒っているから)

祈りは眠りよりいい。しかし彼らは言った『僕たちは両方やっているよ』

「誰もが金持ちの側につく」

「狼の仔を馴らすことはできない」
「見物人が二人いる前で髪を切るな。一人は長すぎるといい、もう一人は短すぎると言うだろう」

「幸福は一睡の夢、悲しみは一年も続く」

「貧困は争いを残す」
「貧困は、人間を盲目にする」
「貧困と裕福は同調しない」(金持ちと貧乏人は意見が一致しないの意か?)
「借金がなければ金持ちなのだ」(日本の常識とは異なる)
「金と性格は影響しあわない」
「(敵とは)若者のように会い、年長者のように闘え」
「君が『あの人を知っている』と言っても、一緒に仕事をしたことがなければ知っていることにならない」


「呪いも祝福もしない」
「微笑もせず、満足も示さない」(「戦略的曖昧さ」の称揚)

「敵の中から友人を選ぶな」
「お前の意志に疑いを持つな。ことが悪く行くように見えても神は案内人を用意している」

「準備された会見よりも、偶然の出会いがすばらしい」


いろいろと言われる青山佳秀『理性のゆらぎ』ですが、
「深麻酔は脳死状態と区別が付かない、
ただし後者が回復不可能なのに対して前者は時間が経てば甦る。
この違いは何なのか、全くわかっていない」とありました。
Really?
脳死」で臓器移植したい移植医には都合悪い証言。

わたくしは「革命」がいいことなのか疑わしいと思っている。
「敵」と言葉で対話は出来ないのではないかと思っている。
日本の「不況」は国民所得が上がりすぎたためで、回復は賃銀の価格破壊が極限
までいったときからと思っている。
日本国憲法が理想と想定したように国連が世界政府になり「戦争」が「内乱」と
言い替えられたなら、
最悪の専制で「内乱」を平定しようと人類の滅亡を招きかねないと憂う。
もちろん宗教の理想は国境のない差別のない世界で
はありますが、国境は民族間の「怨恨」を分離する有為な実体で
二十一世紀の現在もっとも未開発の資源は「人の心」だと思っている。