愛の国は幸福とはかぎらない、愛国心も。

愛国心はもちろん父の生き方を見習ううちに形成されるもので学校で教えうるものではないが、「俺の国の女を外国人にとられてたまるか!」という感情を超えて普遍的になるには国民的アイデンティティが自覚される必要がある。

「たつの子太郎」で「太郎が龍の母の目玉をしゃぶって育ったというくだりに『汚い』と書いてきた読者がいるという。作者・松谷みよ子さんは呆れて、母親が子どもに自分の命を削って与えるのは当たり前という。元は民話で口でいうのを聞くのと字で読むのとでは受ける感じ違いますよね。なんにしても男にはできない。肝臓なら分けられても。祖国を守るのに死ぬことは出来ても。

ジェンダーフリー=性別を「生物学的な性」と「社会的文化的に形成された性」に分けて、前者に保護を求め後者を差別として告発するというのはイデオロギー的トリックで、(真相に気づき始めた保守議員{山谷えり子野田聖子西川京子など}と世間の反発で隠されるようになったが)自然な感情、現場の対応として無理がある。そういう思想革命をこっそり「男女共同参画社会基本法」にもとづく男女共同基本局が「少子化対策」「高齢者対策」「失業対策」の名目で推進しようとする。大嘘である。

現状の国連は(安保理事会を除き)各国政府の上位の調整機関というより並列的意見開陳の場だがその女子差別撤廃条約(CEDAW)はバブル真っ最中の’85年危険性に気づかれず批准され、こともあろうに北京(ヒラリー・クリントンが人権問題=中国での女性の地位について演説した)では’95年男女平等の目的を装って「実際上の平等」を目指す過激な宣言がなされた。一人っ子政策の、社会主義国なら育児センター、老人介護施設設置によるライフスタイル変更も容易だろうが、我々の誇り、生き甲斐の基礎である「日本的なるもの」=家族愛などは生き残り、子孫に伝えていけるだろうか?

少子化対策について言えば。それにしてもMORE6月号SEXライフ・アンケートを見てもセックスレスは多い。コンドームメーカーも「日本人の回数は少ない」と言っている。「社会的文化的に形成された性」=ジェンダーを「矯正・解体する」ことを目的にしたフェミニズム風潮=男性表示が「セクハラ」と過敏反応・告発されかねない社会で本来子孫を増やしたい肉体の賛美である性欲が倒錯・衰退するのは必然であるまいか?キューティー・ハ二ーは戦闘用のボディで「お尻が小さい」しそもそも子供が産めないのだから魅力を感じるオタクは変態というしかない。「女に守られてどうする」である。

性別を「生物学的な性」と「社会的文化的に形成された性」に分けて、前者に保護を求め後者を差別として告発するというのはイデオロギー的トリックで、自然な感情、現場の対応として無理がある。

猪口邦子さんゑ。「育児の社会化」を推進するなら虐待・育児放棄対策にまず「赤ちゃんポスト」を少なくとも100個所は作れよ。スターリン時代、殺人鬼毛沢東独裁はいざしらず、邦国史上「家族」を破壊しようとする自民党公明党連立以上の過激な革命政権はないね。