御大は体系的にフィクションを構築するほどには根気がない

『小説・人間革命』のソ連の参戦を非難した部分、パル判事を賞賛した部分など右翼的言説はその綻びだろう。
なにより、「みんな仲良く」というだけでは凌げない現実の優先順位をつける価値体系が不明だから人命を「無限大」とした場合、100万人に一人、1000万人に一人の事故にも対処することが当然となってしまう。
フィクションは最終的に「死の受容」をテーマにするものなのに。