「誰よりも愛された君はいつか来る敗戦を恐れて)誰よりも人民を恐れ

26150 : 憤り言動様(:)のご意見 (04/08/08/15:25:01)

戸田先生は「小説などを読むのに、第一に筋を追うのは浅い読み方、
第二に時代背景、社会情勢を考えながら読む。
第三に作者の思想・意図など人間性を洞察して読む、これが大事である」
と言われていたようです。
愛読書の『モンテ・クリスト伯』(小説『人間革命』の主人公「巌さん」は厳窟王のこと)は第二の読み方で権力の有為転変、
第三では「結局は金だ!」
というふうに読めるでしょう。
それにしても「冤罪で16年幽閉」ぐらい20世紀ではたいした悲劇でもありませんが。

26149 : 憤り言動様(:)のご意見 (04/08/08/15:11:29)

「ナポレオンは文明の第2段階が生んだ最上のものである」
スタンダール『ナポレオン伝』)
最初の政体は専制政治であり(第一段階)
貴族政治がこれに次ぐ(第二段階)
代議政体はきわめて新しい発明で、印刷術の発展の
必然的産物だがこれが第三段階とする。
「誰よりも人民を愛した君は
誰よりも人民を軽蔑した君だった」(レーニンについて)
という芥川竜之介の言葉はナポレオンについてこう言えるのでないでしょうか。
(連続勝利によって)「誰よりも愛された君は
(いつか来る敗戦を恐れて)誰よりも人民を恐れた」
ワーテルローで全てを失いましたが
栄光を捧げた三色旗、(彼が「大人にやるオモチャだ」とした)レジオンドヌール勲章ナポレオン法典は残りました。
あとはお察し下さい。